退院支援における面接とアセスメント

退院支援を行うケアマネージャーは、利用者と面接をし退院に関する希望やADL、認知機能などについて聞き取りを行います。
その際、自宅での生活をイメージし、退院後の生活が順調にいくためには何を支援すればいいのか、本人のニーズを考えながらアセスメントを行うことが大事です。

新規利用者の場合には利用者との信頼関係を構築することを優先します。
そうすることで初めての利用者の本音を聞き出すことが可能です。
そのためにも、第一印象はとても大事になります。
ケアマネージャーとしての身だしなみや挨拶、言葉遣い、笑顔、ゆっくりはっきりした話し方など、様々な点に気を使いましょう。

利用者の話を傾聴し、何を大切にしているかという本人の価値観の把握につとめることが重要です。
自宅に帰りたいけれど家族には迷惑をかけたくない等、家族に気兼ねしている場合、ケアマネージャーに対してこの人に本心を話したら、家族にそのまま伝わってしまうのではないかと迷いがちです。
そのため、利用者の気持ちを最優先に考えたいと思っている、利用者から聞いたことは許可なく家族に伝えることはないと最初に話しておくことで、本人が安心して思いを伝える環境を整えるようにします。

一方、継続利用者の場合には、利用者の気持ちや家族との関係を考慮しながら、退院後の希望を聞いていきます。
その際、現在の気持ちや心配な事、退院後の希望や家族への想い、自宅に戻ったらどんな生活をしたいか、支援内容の意向などを聞きながら、入院で落ち込んでいる本人の気持ちを理解し、元気づけてあげることも大切です。